しんぶん赤旗奈良県ニュース 8月30日付け(地域発)
戦争を知るために
2018平群平和のための戦争展が25、26日の両日、平群町で開かれ、25日の午前中に212人が参加しました(同実行委員会主催)。
会場には、平群町内の戦死者(291人中200人)が亡くなった場所を記した世界地図と戦死者が埋葬されている墓地を示した町内の地図。ヒロシマ・ナガサキの原爆パネルや鉄かぶと、ゲートルなどの遺品が展示されました。
舞台では、大阪暁光高等学校幼児教育コースの1、2年生による、戦争体験を学んでの創作劇が行われ、「火垂るの墓」を中心に、戦災孤児の小倉勇さんの「欲しかったのは食べ物ではなくぬくもり」、大阪空襲訴訟団の安野輝子さんの「一度しかない人生を戦争でめちゃくちゃにされた」などの証言を朗読。合間には、防空訓練や出征兵士を送る様子が演じられました。
2年生の女子生徒は「平和を維持するためどうすればいいのかを考えるようになった」とのべ、別の女子生徒は「平和について、もっとよく知ってほしい。劇を通じて伝えていきたい」と話しました。
同上演は、同実行委員が、高校生が熱心に戦争について学び、劇にしたことを新聞で知り、同戦争展で上演して欲しいと依頼。実現したものです。
同町の平群中学校吹奏楽部による演奏や平和のためのおはなし会、戦争映画の上映なども行われました。