2018年12月29日(土)
しんぶん赤旗奈良県ニュース 12月26日付け
ホテル建設景観に危惧
「古都奈良の文化財」世界遺産登録運動20周年記念講演会が22日、奈良市で開かれました。1998年の登録を目指して市民の立場から後押し、登録後はその保存と活用にかかわってきた「奈良歴史遺産市民ネットワーク」と「古都奈良の自然・文化遺産を守る会」の共催で開かれ、会場いっぱいの120人が参加しました。
文化財保存全国協議会の杉田義事務局長が、運動の20年間のあゆみとともに、若草山へのモノレール設置や奈良公園に高級ホテル建設など古都奈良の文化財に起こった危惧される問題について報告しました。
吉川真司京都大学教授は「奈良時代の東大寺絵図をよみとく」と題して講演。756年に作成されたと思われる東大寺の寺地を表す絵図と現在の東大寺周辺の山や川、道路とを比べながら解説。1260年以上を経て、奈良時代とほとんど変わらない景観を残している当時の様子を知り、参加者からは驚きの声が上がりました。
仲川元げん奈良市長と同市教育長からのメッセージが紹介されました。