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 しんぶん赤旗奈良県ニュース 7月29日付け(12P地方特集)

 

 来年から中学校で「道徳」が教科になり、各地で使用する教科書の採択が始まっています。各地では日本教科書社版など「戦争を肯定するような教科書はやめて」の声が高まり、運動の成果が生まれています。

 

   市教委に危惧表明

 

奈良ネット申し入れ.jpg

 奈良県の子どもと教科書奈良ネット21と同橿原ネット21は7月、奈良市と橿原市の教育委員会に「中学校道徳教科書の採択にあたって」の申し入れをしました。

 両ネットは、「日本教科書株式会社」の中学校道徳教科書は、生徒の人格形成に役立たないばかりか、逆にゆがめてしまうおそれがあると危惧を表明。教科書を作成する日本教科書株式会社についても、ヘイト本などを多数出版する「晋遊舎」の会長が代表者の一人となっていると懸念しています。

□題材に首相演説

 文科省の検定意見総数は184件中、同社につけられた意見は67件(全体の36%)もあり、専門家に完成度の低い教科書だと指摘されています。

 道徳の指導要綱は、内容項目をA・B・C・Dの4つの大項目に分類しています。同社以外の7社は、内容を適宜織り交ぜて配列し、一冊に編集していますが、同社だけは、各学年ともA・B・C・Dを順番に扱い、1学期はAの内容ばかり学習することになり、先生にとっては使いづらく、生徒にとっては学習しづらい教科書になっていると両ネットは指摘します。

 新潟県長岡市とアメリカのハワイ州ホノルル市の姉妹都市提携で真珠湾に花火を打ち上げるという題材(2年「白菊」)の最後のページには、安倍首相の真珠湾での演説「和解の力」が掲載されています。

 その内容は、侵略戦争への謝罪や反省は一言もなく、日米同盟の強化を真珠湾に誓うというもので、現職の政治家の演説を教科書に使うことは、義務教育諸学校教科用図書検定基準に抵触するおそれがあります。

□徳目を自己評価

 各学年最終ページには「心の成長を振り返りましょう」という「自己評価」のページがあり、「中学生で身につけたい22の心」として、「愛国心」や「礼儀」などの徳目を4段階で自己評価させます。両ネットは、愛国心を理解だけでなく態度や行動まで自己評価させることは問題だとしてきしています。

 申し入れの参加者は「子どものころから愛国心を刷り込んでいくのは危険。強制されて身につくものではない」(橿原市・男性)「いろいろな問題で隠ぺいやうそをつく安倍首相の演説を教科書に載せることは不道徳」(奈良市・男性)「道徳の教科に点数はつけないと聞いているが、中学3年生は高校受験に向けて、先生が望むような自己評価を書いてしまうのではないか」(奈良市・女性)などと訴えました。

 両会とも、8月に行われる教育委員会の教科書用図書採択(奈良市2日午後1時・橿原市9日午後2時)の傍聴に参加しようと呼びかけています。(奈良県・石橋和美)


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