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 しんぶん赤旗奈良県ニュース 2月11日付け日曜版11面

 

         全国4万人が反対署名

   WWFジャパンなど自然保護団体も「動植物守れ」

 

第3次署名提出.jpg

ホテル建設の中止を求める署名を県に提出する古都・奈良の文化遺産を守る会のメンバーと山村さちほ共産党県議(こちら向き左端)11月29日

 奈良県が「名勝・奈良公園」内にホテルを建設しようとしていることに、地元住民をはじめ、全国的な自然保護団体などから計画の見直しや住民合意を求める意見書が相次いで届いています。県の「一部の人が誤解に基づいて反対しているだけ」(知事・2017年6月議会)と言いますが…。(奈良・石橋和美)

 文化財保護法で名勝に指定されている奈良公園。古都保存法でも歴史的風土特別地区に指定されるなど幾重もの規制によって景観や環境が守られてきました。

 ところが県は、奈良公園に最高級クラスのホテルを誘致する計画を強引に進めています。公園内の興福寺・松林院跡(奈良市高畑町裁判所官舎跡地)にヒューリック(本社・東京都)、知事公舎付近は森トラスト(本社・東京都)をそれぞれ優先交渉権者に決定(昨年3月)しました。  

1奈良公園.jpg

住民が立てたホテル建設反対の横断幕と興福寺・松林院跡地(画面奥)

   説明会でも異議

 県は昨年4月文化財保護法に基づく現状変更を文化庁に申請。同庁は同6月、「地元に説明し理解を得ながら進める」ことなどを条件として現状変更を許可しました。

 これを受け、県は「第3回高畑町裁判所跡地の整備に関する地元説明会」(同7月30日開催・97人参加)を開き、住民に理解を求めました。住民からは「ホテルをつくらず自然や動植物の観察路にすべきだ」「ホテルありきの公園整備なのでは」など反対意見が続出しました。

 高畑町の住民らは、同年9月、文化庁長官に「現状変更等許可処分の取り消しを求める審査請求書」を提出。同10月には、奈良市長に「開発許可処分の取り消しを求める審査請求」を提出しました。景観利益の侵害や希少価値のある樹木の伐採、生息する小鳥や小動物のすみかがなくなることなどを指摘しています。

 この問題はテレビなどでも取り上げられ、全国から建設中止を求める署名が届けられています。奈良公園の環境を守る会・高畑町住民有志の会(代表・辰野勇さん=アウトドア用品会社モンベル会長)は3万8665人分(同年12月25日提出時点)。古都・奈良の文化遺産を守る会は3331人分を県に提出(同年11月29日提出時点)しています。

  環境調査不十分

 さらに、自然保護団体などが奈良公園の自然環境の保護を求める要望書を相次いで知事に提出しました。

 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は昨年10月、建設予定地と周辺の詳細で包括的な動植物の調査を実施し、動植物を含めた公園のあり方を、地域住民や関係者らと検討、合意するよう求めました。

 日本自然保護協会は同12月、新規の大規模な建築を避け緑地保全を優先し、同地に生息する生物種の保護を含めた自然環境を保護するよう求めています。

 新建築家技術者集団奈良支部も同12月、自然環境の調査が不十分であるのに、計画で風致・景観が守られているとするのは問題だとそれぞれ訴えています。

 3団体の要望についてどう受け止めたのかという本紙の取材に、奈良県は「意見を承った」(奈良公園室の竹田博康主幹)と繰り返すだけです。

 

谷先生.jpg

 古都・奈良の文化遺産を守る会共同代表、大阪産業大学非常勤講師 谷幸三さん 日本自然保護協会が意見書を県に提出したことについて「日本自然保護協会などの要望・意見を県が無視することはけしからんことです。奈良公園は、奈良県だけのものではなく日本国民のものです。県は住民や各団体から出された意見を真剣に検討し、計画を中止してほしい。


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